長岡で中高生とネーミングをつくるワークショップ。
ネーミング法人NAUMの大吉社長の代理で行ってきた。ネーミングの対象は新しくできる中高生向けのユースハブ的なスペース。
思い返せば我々がティーンだった頃、そういう場所はようやくでてきた頃で殺風景な学習室が地域にあればいいほうで、名称は青少年◯◯館が定番だった。
やわらかい名前が増えてきてるなかで、それを中高生とつくってみようという試み。面白いし、方法論としての答えはたぶんない。
こんな構成でワークショップを20名ほどの中高生と行った。
美大生がファシリテートをフォローしてくれて、本当にたすかった。
美大生にこういう活躍の場があるっていうのもとてもいい座組み。
・ディスカッション:この場所はどんな場所にしていきたいか
・レクチャー:ネーミングとは
・グループワーク1:みなさんAIの弱点って何だと思いますか(ネーミングはAIでもできるけど)
・グループワーク 2 その場所はどんな場所?物理的機能、情緒的価値
・グループワーク 3 その場所は何と似ていて、どう違う?
・レクチャー:アイデアをつくるとは
・個人ワーク1:ネーミング まずは頭の中から
・レクチャー:アイデアをつくるとは
・個人ワーク2: ネーミング 図書館からヒントを探してみる
・壁に貼りながら発表
・個人ワーク3: ネーミング みんなのアイデアをみたうえでもうひとつ考える
・投票と講評
そう、構成はシンプルなデザイン思考のワークのフォーマット。
限られた時間である程度の人数で行うにはやはりいいかたち。

「みなさんAIの弱点って何だと思いますか(ネーミングはAIでもできるけど)」
は個人的な探究心からも中高生にきいてみたかったし、AIの時代にアイデアをつくることの
前提を自己消化してもらいたかった。
みんなからでてきた意見は
「心がない」
「まちがう」
「この世にあるものからしかつくれない」
などなど。
きいてみると教育の現場でAIについての教育は行われてない。
(これはとっても急いだほうがいいとおもう)
それでも使ってるし、意見をもってる。
たぶん大学生ほどプラクティカルだったりチートな使い方をしてないから
比較的シンプルな答えにはなってる。
弱点についての僕の見解はシンプルに話をした。
一次情報と二次情報の話。一次情報を得て二次情報をつくる我々が心をもった人間であることの
長い話になってしまいそうなことを短く話した。
アイディエーションの時間は想定以上にたのしんでもらえた。
みんなとっても真剣だし、幅をもった発想がどんどんでてくる。
きいてみるとこうやってアイデアをつくる体験はみんなはじめてだったそう。
たしかに学校だと企画するような体験はあっても、デザイン的にアイデアを
つくるというのはなさそう。
中高生とそういう時間をもってみて、これはつくる面白さを大人もティーンもキッズも長幼なくまじりあって
どんどんやるのがよいと思った。生成AIでそれっぽいものはどれだけでも作れるし、
あとちょっとすると「それっぽい」の枠も超えられてしまうかもしれない。
ただ人間同士でインスピレーションをアップデートしながらアイデアをつくっていくこと、
そしてそのアイデアを使って社会をつくっていくことは人間しかできない。
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主催:長岡市企画運営:デザイントーク株式会社
2026/07/31 Woody ,BAUM LTD.+BAUM CPH ApS