――待ち合わせって、もうやめられるのでは?
平日の社会人が集まろうとすると、だいたい二種類の人間が生まれる。
「先に着いて待つ人」と、「どうしても遅れる人」。
この構図、何年経っても変わらない。
LINEで「ごめん、あと5分!」とかなんとかやりながら急ぐ。
しかし、私たちは思いました。
待ち合わせ、そもそも消せない?
■ 集合はする。でも止まらない
そこでまず発想を変えました。
集合場所は丸の内。
でも、待たない。立ち止まらない。
みんなで“散歩会”として歩きはじめてしまう。
歩きながら、路面店でデパ地下で、買い食いしてしまう。
「着いたら連絡して〜」ではなく、もう流れている。
川みたいな集合。

■ 一団の位置をGPSで共有
グーグルマップで現在地を共有する。
今回の集まりはLINEでつながっておらず、
連絡手段はEメールと電話番号のみ。
遅れてくる人はこのGPSが頼みの綱。
そして自然と生まれた新ルール。
遅れてくる人は「追いかける人」になる。
GPSを見ながら一団の行き先に先回りするほかない。
「あ、来た来た」「角曲がった!」
と実況しながら、その背中をさがす。

■ 結論:平日の大人は追いかけっこはたのしい
集合はした。
しかし、待ったり、怒ったり、焦ったりは一度もなかった。
代わりに残ったのは
会えた時の感動。
謎の一体感。
久々にあう人も、なんだか照れくさくない。

GPSを使った“流れ集合”、平日の社会人にこそ向いている。
待ち合わせに飽きたら、丸の内でぜひやってみてください。
買い食いすると距離が縮まりますし、
追いかけっこすると、関係性が加速します

