12月は慌ただしい。

1日は短くなるが、しかし冬至にむかって忙しさは増していく。

つまり反比例していく毎日。何年もやってるはずなのに、新鮮さがある。

ロンドン・フィールズに続くブロードウェイマーケット通りの週末の市場はすこし前まで土曜日のみの開催だったが、

今では日曜日も開催されてる。観光地化されたノッティングヒルとかボロマーケットに比べたら

まだローカルの週末市場の感触が残ってる。

毎週出店してたらマンネリ化もしそうなものの、初日みたいなバイブスがある店が多い。

このエリアはジェントリフィケーション著しく、この感触もそう長く続かないようだがそれでもその刹那を楽しんでいる。逆にもう、いい時期なんていっときだというのが多くの人の潜在意識下にあるのかもしれない。

コペンハーゲンで友人のポップアップストアの店番をすこしだけ手伝った。

扱うのは日本の民藝品。高級住宅街にあるギャラリーが会場だ。思いがけず印象に残ったのは、店主たる友人の接客だった。

「いらっしゃい、元気にしてた?好きにみてってね」みたいなフレンドリーな挨拶。

昔馴染みの友人なのかと尋ねると、一見さんらしい。相手も悪い気はしないどころかのりのりだ。

日本からやってきた高級品がとんとこ売れていく。

今年の後半、BAUMでは「場の方程式」みたいなことに取り組んでいた。

行動経済学が登場する以前から、社会心理学の分野では集団心理を因数分解するようなアプローチで研究が進められてきた。

その延長線上で、来年にはなにか成果がだせるような気もしている。

場について考えること、人間はなぜ動くのかつきつめること。

あのロンドンの通りにいくと、機嫌のいい人が多い。

あの民藝の店にいくと、気分よく新しいものが見つかる。

結局、場づくりとは接客なのかいと問われればそういうことでもなくて、空間とか雰囲気、または物の質でもあるし、他の人の構成、すべて相まってまた戻っていきたい場所になっている。